疲れているのに、休めないことがよくあった。
私は休むことに対する恐れを、3つほど抱いていた。
恐れの一つ目は「早く、成果を出さなきゃ、大変なことになる。」というもの。
未熟な私は、「早く力を付けなきゃならない」と焦る。
頑張れば、頑張る分だけ、成果が上がると、信じて疑わなかった。
しかし、疲れたら、考える力も弱まり、時間を無駄にしてしまったりする。
休んだ方が、頭がすっきり、しゃっきりし、アイデアも出る。
焦っても早く成らない。力は少しずつ、付けるしかない。
やるべきことは山のようにある。
疲れたら、休む。でなきゃ、もたない。
休めない理由の二つ目に、「みんなが頑張っているのに、自分だけ休めない。休んだら責められるのでは?」という恐れがあった。
それに対しては、「自分が十分頑張り、自分の頑張りを認めてやれば、気も楽になる」。
休めない理由の三つ目に、「時間を無駄にすること」への恐怖があった。
「仕事に学びに遊びに、時間があれば、有効活用したい。休むのは、時間の無駄では?」というものだ。
休む時間は、無駄ではない。元気と健康に必要なものだ。
我々は、疲れているから、休んだら、幸せを感じる。
健康と幸せの為に休む。
元気になったら、また頑張ればいい。
休むことを恐れない。
著・書肆志善(しょし しぜん)
2024年4月7日